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整形外科ORTHOPEDICS

整形外科とは運動器・すなわち手足や背骨の病気を治す外科

整形外科を広い範囲になります美容整形と間違われることがありましたが美容整形が美容外科と改称されてからは、この間違いは少なくなりました。 運動は筋肉の収縮でおこり、その筋肉は骨にしっかり付いて、骨と骨のつなぎ目の関節を動かします。 筋肉を収縮させる命令は脳から脊髄を通り、末梢神経を伝わって筋肉に達します。 したがって整形外科の診察範囲は、骨、関節、筋肉だけでなく、末梢神経や脊髄まで及びます。 また、外科や内科との関連も深く、各専門家とも協力して治療を行います。

対象疾患・症状

  • 交通事故やスポーツ外傷による骨折、脱臼、捻挫
  • 手の使いすぎによる腱鞘炎
  • 脊椎の老化による、頚部や腰部の変形性脊椎症
  • 関節に水が溜まる変形性関節症
  • 骨がもろくなり折れやすくなる骨粗鬆症など

※いずれも痛みと運動障害を訴える

手のしびれ、痛みでお困りの患者様へ
その原因は手根管症候群や腱鞘炎の可能性があります。

当院で実施している日帰り手術について

当院では手根管症候群、腱鞘炎(ばね指、ドケルバン腱鞘炎)の日帰り手術を行っています。
整形外科専門医が診察の上、いずれも保存療法(投薬、リハビリ等)では中々症状が改善しない場合に行っています。
手術日は毎週水曜日の午後です。
術後のリハビリも当院で継続して可能です。

手根管症候群

手術方法:局所麻酔で行います。手の平と手首の計2箇所、小さな切開をします。特殊な器具を用いて、皮下で原因となっている屈筋支帯を切開をします。手術時間は30分程度です。

しびれの範囲と母指球の萎縮 (日本手外科学会より引用)

腱鞘炎(ばね指、ドケルバン腱鞘炎)

手術方法:局所麻酔で行います。原因となっている腱鞘(腱の通り道)の真上の皮膚を切断し、腱鞘を切開・削除します。手術時間は10~15分程度です。


手首が母指側に腫れと痛みが生じます。 母指には
幾つかの腱がついていますが、 そのうち二本が手
首の母指側にある腱鞘の 部分で炎症を起こして
腱の動きがスムーズで なくなります。

ドケルバン腱鞘炎の症状(日本手外科学会より引用)


ばね指の手術の方法(日本手外科学会よりイラストのみ引用)

診断方法(例)

  • X線

    生体の形態・病理を無侵襲で知りうるので整形外科では不可欠な検査法です。
  • CT

    生体の横断像が鮮明に示され、病巣の位置や広がりとともに周囲との関係もよく解明される。

ドクター紹介DOCTOR

整形外科/日本専門医機構認定整形外科専門医平 雄一郎Yuichiro Hira
2011年  関西医科大学医学部卒業
2023年  中本病院勤務
平 雄一郎

資格
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会認定 スポーツ医
  • 身体障害者指定医師(肢体不自由)
  • 産業医
  • 緩和ケア研修終了医師
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本手外科学会
  • 日本肘関節学会
  • 中部日本整形外科・災害外科学会
  • 日本骨折治療学会

メッセージMESSAGE

私はこれまで、京都大学整形外科の関連病院で、手術を中心とした診療をしてまいりました。 整形外科専門医として培った実績と経験を生かし、丁寧な診察を心がけ、適切な診断と治療を行い、機能の回復に努めます。 これまで以上に、より地域の皆様の健康に貢献したいと思っております。 何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談下さい。よろしくお願いいたします。

整形外科/日本整形外科学会専門医廣瀬 保Tamotsu Hirose
1966年  大阪市立大学医学部卒業
1972年  大阪市立大学医学部大学院卒業
1991年  中本病院勤務
メッセージMESSAGE

整形外科は守備範囲が広い診療科です。手の整形、足の整形等、専門分野も細分化されてきています。しかし、基本は顎、肩、腰、膝そして外傷ということは変わりません。患者様は整形以外の病気も同時に併発されている方も多くおられます。もちろん治療には年齢や生活環境も考慮しなければなりません。 従って、診療現場、特に初診段階では豊かな経験に基づく的確な判断が重要です。当院の整形は的確な判断を行い、治療を行うということを心がけています。もちろん、当院と連携した国立大阪病院や成人病センター等の専門科目、一般診療所との連携も踏まえた治療、また当院の看護部、リハビリ科のスタッフとも良いコミュニケーションのチームプレーで、患者様に対しての治療を行っています。最近の課題として、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)にも 注目し、患者様への治療にあたっています。

** ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)** 日本語にすると「運動器症候群」となります。具体的には、骨、関節、筋肉といった運動器の機能が 衰えることにより、日常生活での自立度が低下し、介護が必要になったり、寝たきりになる可能性の高い状態です。